私たちは、森林資源から“生活の暖”をいただき、
その喜びと価値をお客さまと共有し、
地域の豊かな未来をつくります。

日本の国土の7割は森林です。この割合は先進国ではフィンランド、スウェーデンに次いで第三位。日本は森林資源が豊富な国なのです。なかでも私たちの住む山梨県と長野県は国内上位５位に入り、ともに8割が森林です。

しかし、この豊富な森林資源を私たちは活用できていません。日本国内では、木材の8割は輸入材に頼り、薪などの燃料利用は化石燃料や原子力に取って代わってしまいました。
こうして活用されなくなった日本の森林は、間伐して適切に管理されることが減り、荒廃している森林も少なくありません。その結果として、例えば水源地としての役割、土砂災害の防止、生物多様性の保全、温暖化の防止など、森林が担っている重要な機能が低下しています。

そんな地域の森林資源の一部を、木質チップやペレット（木質バイオマス燃料）としていただき、私たちの“生活の暖”（熱エネルギー）のために活用したい。そのために私たちは、主に木質ペレットストーブや木質チップ／ペレットボイラーを販売しています。

森林から私たちの生活に暖をとるということは、少しだけ便利さを手放すことなのかもしれません。
しかし、炎のある生活を取り戻すことができます。
CO2の排出を抑えることができます。
原発のない社会に、ほんの少し近づくことができます。

限りのある共有資源だから、よく考えて節度ある利用を考えないと、かえって環境破壊になってしまいます。
だからこそ、地域が持続可能な豊かな未来のために、皆が話し合いのテーブルにつこうという意識が芽生えるのだと思うのです。

笹 本  貴 之 / 笹本環境オフィス株式会社 代表取締役